グーグル

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グーグルはなぜ成長できたのか
グーグルは、時価総額でエクソンを抜き、アップルに次いでアメリカ第2の企業となった(マイクロソフトと2位争いをしている)。
検索エンジンを提供するだけでなく、Gメール、グーグルマップなど、われわれの日常生活のインフラ的なサービスを提供する機偉業になっている。世界経済は、もはやグーグルなしでは存立しえなくなってしまったと言っても過言ではない。

ケン・オーレッタ (土方 奈美訳) 『グーグル秘録ー完全なる破壊』は、グーグルの出発から2009年頃までの成長を描いている。

スタートアップ当時、優秀な検索エンジンを持ちながら、収益化の方策が見いだせなかった頃のさまざまなエピソードから始まって、「広告」という収益手段を見出し、快進撃するに至る過程が詳しく説明されている。

なお、スティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実』、阪急コミュニケーションズ、2011年も、ほぼ同じような内容だ。
アドワーズ広告、アドセンス広告など、グーグルの収益の基礎になっている広告システムの解説は、レヴィのほうが詳しい。また、グーグルマップ、Gメールなどについての技術的な側面の解説もそうだ。

オーレッタもレヴィも、フェイスブックなどのSNSの広がりが検索エンジンを中心とするグーグルのビジネスモデルにとって本質的な脅威になるという認識では一致している。

なお、グーグルに関する解説書としては、つぎのものもある。
・NHK取材班、『グーグル革命の衝撃』、NHK出版、2007年。

(アドセンス広告やグーグルブックスに関する取材記事)
・ジェフ・ジャービス、『グーグル的思考』、PHP,2009年。

クリス・アンダーソン (小林弘人 監修, 監修,高橋則訳)『フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略』、日本放送出版協会、2009年11月のテーマは、「無料ビジネス」だ。
IT産業では、基本的に情報は無料で提供されている。
ところで、この本はもちろん有料だ。しかし、多くの人が代金を払って読んでいる。当たり前と思われかもしれないが、それに改めて注意すべきだ(本書が述べているのは、「情報や知識を有料で売ることが、当たり前ではなくなっている。これからはますます難しくなる」ということである)。
第2に、フリー経済の覇者であるグーグルは、経済危機にもかかわらず史上最高益を記録しつつある。その時価総額は、日本のどんな企業より大きくなった。