風と共に

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「風と共に去りぬ」に見るアイルランド移民の憎悪

「風と共に去りぬ」は、アイルランド移民の物語である。
私 は以前、これは、奴隷制に依存した南部プランーション社会の上流階級の人びとが、過ぎ去った古きよき時代を哀惜の情で懐古した物語だと思っていた。しか し、オハラ、ケネディ、ハミルトン、バトラーなど主人公たちの家名が典型的なアイルランド家名であることを知って、これはアイリッシュアメリカンのアング ロサクソンに対する憎しみを描いた物語であると悟った(作者のマーガレット・ミッチェルもアイリッシュアメリカン)。
「タラ」とは、アイルランドの聖地なのだそうだ。彼らは、故国では夢にも見られなかった富を新天地で築いた例外的なアイリッシュアメリカンである。しか し、その富は北部産業社会の野蛮なヤンキーどもに破壊され、風とともに去った。それに対するすさまじい憎悪の物語なのだ。

マーガレット・ミッチェルの小説の出だしは「スカーレット・オハラは美人ではなかった」という有名な文句だが、映画のスカーレット、ヴィヴィアン・リーは美人過ぎる。
リーはこの少し前から映画に出演している。スペイン無敵艦隊を迎え撃つイングランドの物語、「無敵艦隊」(1937年)で、主人公がローレンス・オリヴィエで、その恋人役がヴィヴィアン・リー
2人はこの映画出演で知り合った。
リーは、アメリカに渡ったオリヴィエを追いかけて渡米。そのついでに「風と共に去りぬ」のスカーレット役を射止めて、アカデミー主演女優賞を獲得した。

 

 

 

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